カタチイロイロイロイロイロ・・
Fluorite フローライト 蛍石
Fluoriteフローライト(蛍石)は、実に様々な色合いの標本が有り、ここのところ、人気急上昇中。
特に、美しいカワイイものを収集される女子【鉱物女子?】に人気が有り、数年前に比べると、その数も急増中?
鉱物を愛する人が増えることは、とても嬉しい限りである。
フローライトは、その和名の通り、蛍光するから蛍石なのだが、それは、加熱をすることによって、その様態が分かるところから来ている。
(その際フローライトは、弾け飛ぶらしいので、万が一にも試してみたい方は、十分にご注意くださいませ。)
金属を精錬する際、その流動性を高めるために用いられてきたが(その流動する=flow から fluorite になったとされる)、その中には、美しいものたちもたくさん有ったと思われ、溶鉱炉の中で輝きを放ちながら溶けていったと思うと・・・・u,u
中には、紫外線が当たると蛍光するものも有る。
【 Fluorite ; Cumberland, U.K.】
【 UVライト照射時のフローライト 】
数ある蛍石の中には、そういうものがある、ということであって、全てが紫外線を受けて蛍光するわけではない。
写真の様に、UVライトを照射して、はっきり蛍光するフローライトの数(産地)は、意外と少ないのである。
ミネラルショーなどに出展していると、並べてある標本に、片っ端から、UVライトをかざす方が意外に多く、しかも、無言で次々と・・・・(^^; ahaha。
店側の者としては、些かドキッとするので、ひと声かけて頂けると有りがたい・・・と思う。
フローライトは、結晶形を成す際の、微量なミネラル成分のバランスによって、様々な色のものが出来上がる。
紫、青、水、緑、黄、桃、・・・。
また、結晶化する過程においてその成分が変化すると 様々な色合いが層状に生成し、素敵なゾーニングが形成される。
不純物が混在しないと、本来は無色透明になる
このように、無色透明なフローライトは、光の拡散や、偏光が少なく、収束が良いため、色が滲まないので、カメラのレンズとしても使われる。
天然では困難なので、人工でだが、それでも勿論超高級品である。
近年のミネラルショーで、人工的に作った八面体フローライトを見るようになった。
UVライトで変色するものが、3色くらいあったようだ。
様々な色合いで、私たちを楽しませてくれるフローライトだが、その形状もまた様々。
まるでキノコ!みたいの。 溶けて穴が開いたもの。 キューブの端部が・・。
このように様々な角度から、私たちを楽しませてくれるフローライトは、やはりとても興味深い。